【ズーム(ZM)】テレワーク需要増加でウェブ会議サービスが急伸
(2020年11月17日:記事の一部を更新しました)
コロナ禍により、世界中の企業はテレワークを急速に導入しました。
また学生の採用面談もウェブ会議で始まりつつあります。
学校でもオンライン授業が開始されています。
従来の働き方から一気に変革が起こっていますが、その一つとして一躍有名になったのが、ウェブ会議サービスを提供するズーム・ビデオ・コミュニケーションです。
ズーム(ZM)の業績を確認してみましょう。
ズームとは?
ZoomはシスコシステムズのリードエンジニアとそのコラボレーションビジネスユニットであるWebExによって、2011年米国・カリフォルニア州に設立されました。
ビデオ会議、オンライン会議、チャットなどWeb上でクラウドによるコミュニケーションサービスを提供しています。
急速に普及した理由
・接続が切れにくい
・無料版でも多人数で使える
・URLを通知すれば誰でもその会議に入れる
など、簡単にできることが圧倒的な支持を得ていると思います。
実際に私も会社で無料版を使ってみましたが、画像もそこそこ鮮明で音もクリアでした。
簡単にできることからテレワークをせざるを得ない企業や学校などが一気に導入したということです。
世界各国でテレワークが進み、昨年12月は1000万ユーザだったのが、3月では2億ユーザにまで増えたと報道されました。現在もハイペースでユーザーが増えています。
また、クラウドサービスですので使いたい期間だけ契約すれば良いので、中小企業だけでなく大企業でも自前で回線を整備してテレビ会議をするより格安なことも後押ししています。今やクラウド・サブスクリプション契約は当たり前ですね。
ただし、会議に不審者が乱入するなどの事件が相次ぎ、セキュリティ面の問題がニュースになりました。
これによってセキュリティの強化が実施され大手企業ではズームを導入しない報道もされていますが、学校などではオンライン授業としてかなり積極的に使用している模様です。
ただ「Zoom飲み会」などよくTVやネットで紹介され、楽しい、つまらんなど声が上がっていますので使われているのは事実です。
セキュリティ面よりもコミュニケーションに重きを置いている企業は結局導入している様子ですね。
経営実績
売上・営業利益は毎年2倍に増加中です(右軸=売上、左軸=利益)
下のグラフ四半期業績がすごい!
売上は毎期過去最高値を更新中です。
営業利益も数々の投資をしていますが、今は黒字を確保しています。
2020/01 188百万ドル
2020/04 328百万ドル
2020/07 664百万ドル
4月にこの記事を書いたときのコメントは以下の通り
「マネックス証券によると、2020年2-4月期(第1四半期)の売上高については1億9900万〜2億0100万ドル、2021年1月までの通期売上高は9億0500万ドル〜9億1500万ドルをそれぞれ予想しています。」
すでに半期で9億ドルは超えていますので、予想の倍で伸びていますね!
ワクチン開発のニュースでテレワーク需要の恩恵であった巣ごもり銘柄は下落に向かうと言われていますが、一度経験したZoom会議、セミナー参加などは今後も継続されていくと思っています。
やはり便利ですからね!お金を使って出張しなくても気軽に打ち合わせできるので、もうコロナ前に戻ることはないでしょう。
営業CFはまだまだですね。
契約者数が爆発的に伸びたのですが、設備増強、セキュリティ対策にお金を使っていることも報道されていますので、実際どうなのでしょうか。
株価
チャートですが3月~4月はテレワーク需要増で一気に上がりましたが、セキュリティ面の脆弱性が報道されると4月前半に一時的に下落しました。それでも4月時点では200ドル割っていましたね。
大統領選挙前には570ドルを超えましたが、ワクチン臨床結果のニュースにより一時的に360ドル台まで下がりましたが、今は400ドルまでもどしました。
配当金
配当金はありません。
ただ今後成熟企業となった場合は配当出すかもしれませんね。
今後の期待
テレワーク需要により堅調にユーザー獲得が進み、Zoomの便利さが各企業、自治体、学校もその便利さを十分に知ったと思います。
とすると既存ユーザーが解約することはないと思いますので、さらにユーザー獲得と売上増加が見込まれます。
しかしウェブ会議はレッドオーシャンの分野だと言われています。
特に競合では、マイクロソフトも「Teams」を展開しています。当社はTeamsを利用していますが、ウェブ会議だけならZoomの方が断然使いやすいですね。
ただマイクロソフト365を導入しているので、複合的に検討すると1社で色々なツールが使えるTeams利用になります。Zoomを使うのは他社との会議や外部講習による研修くらいですね。
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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