eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)は低コストで全世界への分散投資が人気!
(2019年12月15日:一部記事を更新しました)
業界最低水準の信託報酬を目指すファンド、それが三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS Slimシリーズです。
「1本のファンドで世界の複数の資産に分散投資をしたい」という投資初心者や、「投信って色々あるけど結局何を買ったらいいの?」と悩む方、「リバランスなどの管理が面倒!」と思っている方にお勧めなのがeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)です。
つみたてNISAにも適用されている数少ないバランス型インデックスファンドでして、資産運用を行う上で難しい個別資産の選択や資産構成の見直しといった手間がいらないため人気があります。
ファンドオブザイヤー2018では第5位を獲得しており、バランス型で人気のセゾン投信を抜いて投信ブロガーからも評価が高いファンドです。
今回はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の内容と評価を確認します。
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の基本情報
(1)ファンドの特徴
日本を含む世界各国の株式、公社債および不動産投資信託証券市場など、各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた合成ベンチマークに連動する成果を目指した運用を行います。
(2)投資先の資産と構成比率
(2019年6月の月報より)
株式、債券、不動産と8資産に分かれています。
(3)ファンドの仕組み
各資産のマザーファンドへの投資を通じて、投資をするファミリーファンド方式をとっています。
(4)手数料と運用管理コスト
購入時手数料 0円(ノーロード)
信託財産留保額 0円(無料)
信託報酬 0.1512%(税込)new
実質コスト 0.237%(第2回決算の運用報告書より)
※運用実績では、信託報酬は0.171%、隠れコストは0.066%でした。
(5)ファンド設定日と運用期限
設定日 : 2017年5月9日
運用期限 : 無期限(償還なし)
決算日 : 4月25日
分配金 : 原則抑制の方針
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)の運用実績
(1)騰落率
(2019年6月の月報)
各資産の騰率は上記の通りです。半年間の値上がりは全資産とも上がっています。
2019年11月末日までの年間利回りは8.99%、設定から2年半ですがトータルリターンは15.4%となりました。バランス型ファンドとしては十分な利回りかと思います。
またバランスファンドの良いところは値動き幅が少ないところです。
下の表は各アセットの騰落率ですがこの5年株式市場は右肩上がりでしたが、それでも5年の騰落率の幅は以下のように大きくなっています。
リーマンショックでは8割の資産が吹っ飛ぶアセットもありますので、そういった不安要素を抱える人は、このバランスファンドの安定さが際立つと思います。
(2)基準価格と純資産額
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | eMAXIS
純資産額は発売から順調に増加し続けており、2018年12月のクリスマス大暴落で一時流出がありましたが、それも軽微でして即買い増しとなりすでに406億円(2019年12月現在)と順調に増加しています。
(3)その他バランスファンドとの比較
セゾンバンガードより利回りは高いです。それはセゾンには不動産アセットクラスがないため、近年のREIT上昇の恩恵をうけていなからだと思います。
(モーニングスターHPの比較表より)
運用実績は2年までしか図れませんので、純資産額はセゾンバンガードに大きく差を付けられていますが、信託報酬率は最も低い0.15%、シャープレシオも0.92と最も高く効率良い運用ができていいます。
その他情報
(1)つみたてNISAとiDeCoの対応について
・つみたてNISA :対応済
・iDeCo :対応済(SBI証券、マネックス証券)
(2)購入できる主なネット証券会社について
販売している銀行や証券会社は多数ありますが、私は口座管理手数料が無料であるネット証券をお勧めします。
・SBI証券
・楽天証券
・マネックス証券
・松井証券
まとめ
eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)は低コストで投資先がシンプル!というところにつきると思います。
バランスファンドは他の運用会社からも色々販売されており、「iFreeシリーズ」や「たわらノーロード」といった均等割りで投資する同類ファンドも多数あります。
しかしどうせなら運用管理費用が低いファンドで投資・運用したほうが良いに決まってますので、このeMAXIS Slimシリーズは人気があります。
またこのファンドは、株式・債券・不動産について世界に分散投資をしています。
ご存知のように値動きの異なる資産に分散して投資を行うことにより、資産全体の値動きを安定化させ、リスクを低減させることが期待されます。
このファンドを購入する年齢層は不明ですが、投資に興味はないけどしないといけないかな?って思った子育て世代か、50代の方が多いような気がしますね。
以下の図は過去の1年の利回り実績を順位化したものです。
(出典:三菱UFJ国際投信のHPより)
決して、1位をとらないし最下位をとらない地味な利回りとなるファンドです。
そんな地味さが長期にコツコツつみたて投資していくには必要ですので、長く付き合えるファンドの一つだと私は思います。
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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