会社員の資産運用ブログ

共働き会社員パパが米国株中心のインデックス投資信託で資産を増やす話。お金の話を中心に、子供のこと、日常の出来事も記載しています。

減配を決断する勇気と増配を続ける意地【感想】

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4月30日石油大手のロイヤル・ダッチ・シェル(RDSB)が減配を発表しました。

シェル、80年ぶりに減配へ 石油需要減で自社株買いも停止 - ロイターニュース - 経済:朝日新聞デジタル

1株当たり配当は前四半期47セントしたが、今回は16セントになるとのこと。

純利益は29億ドルの黒字なのでこんな状況でもなんとかやっている状態です。

 

ロイヤル・ダッチ・シェルの状況

理由は皆さんご存知通り、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて航空機業界などの原油需要減から国際原油価格が急落していることが背景です。現在原油価格は20ドル前後しかありません。

 

エネルギー大手でも原油価格は50ドル程度ないと経営悪化に結び付くと言われているため20ドル程度ではどうにもなりません。そのため投資資金も削減し配当金を減配することで手元資金を残す判断をしました。

 

経営判断のすばらしさ

私がすごいと感じるので、80年減配を実施しなかった歴史をここで思い切って辞めた経営判断です。

役員会でも紛糾したんじゃないでしょうかね?

確かに連続増配(または維持)は株主にとってはうれしいことです。

しかし業績が悪化しているにも関わらずメンツや経営者の保身のために配当支払いを続けることは違うと思います。

収益が減り、今後の見通しも立たない中で、それでも現金を株主に払い続ける意味は何でしょうか?

 

企業が成長し、利益が増え続けるから増配ができるのです。

そもそも利益以上の配当金を支払って従業員を解雇、経営幹部の報酬は削減しないなどあってはいけません。

 

企業は株主の出資によって経営できる面も確かにあります。

しかし皆さんも自分の会社が経営者の報酬は維持、配当金は増配で支払いますよ!でも従業員は経営悪化のため解雇しますよ!と言われたらいくら何でもやり切れません。

暴動が起こっても良いレベルですね。

 

今回の経営判断は、株価も暴落している中(年末60ドル→現在31ドル:50%減)配当まで減配かよ!ってことで株主にとってはWで大打撃ですが、事業継続のためには英断だと私は思っていますので支持したいです。

(ただし私は現在株主ではないからこんなことが言えるのですが)

 

今回は経営者の経営責任ではなく、外部的要因による業績悪化です。

経営者として求められるのは、ここからどのように耐えて、事業を継続させて、今後の発展につなげていくのか?ってところがポイントになるはずです。

ぜひそこで頑張ってくれることを願います。

 

エクソンモービルの状況

一方同じオイルメジャーのエクソンモービルは32年ぶりの四半期赤字(6億ドル)となりました。

エクソンモービル、少なくとも32年ぶりの四半期赤字 - Bloomberg

しかも記事によるとまだまだ最悪期を脱していないとのことで、第二四半期はさらに悪化しそうですね。

 

なお、XOMは37年連続増配を続けています。

そして現時点ではまだ増配予定となっています(2019年12月期 3.43ドル→ 2020年12期 3.48ドル)

意地でも続けるのか?それともライバルが減配したのでそれに続くのか?

 

投資資金は縮小し業績も悪化中ですが、本当に増配し支払いを続けることができるのでしょうか?

コロナがいつ終息し、早く原油価格が回復しない限りさすがに持たないと思いますが、そこはスーパーメジャーの一角ですので政府支援もあるのかもしれません。

 

それでは。

投資は自己責任でお願いします。

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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