会社員の資産運用ブログ

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鉄道貨物の海上輸送への転換は、北海道で年間損失1462億円

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国土交通省が青函トンネルを通る鉄道貨物を海上輸送などへの切り替え検討をしているとニュースを読みました。読むと色々その背景も気になったので記事にしてみました。

1.海上輸送へ切り替えの理由

国土交通省が鉄道貨物を海上輸送へ切り替えたい理由は、現在青函トンネル内で新幹線が貨物列車とすれ違う場合、貨物列車が荷崩れしないよう減速する必要があるそうです。北海道新幹線の最高時速は260kmですが、トンネル内ですれ違う際は時速160kmまで減速するルールです。これにより函館までの所要時間短縮が難しく、飛行機との競争力が減衰しているのです。

だから、鉄道貨物をすべて海上輸送に切り替えれば新幹線が速度を落とすことなく北海道への所要時間短縮がさらに加速すると言っているわけです。

 

2.北海道内の経済損失は1462億円の試算

しかし、年間500万トンもの貨物をすべて海上輸送に切り替えた場合、JR貨物の試算によると北海道内の年間損失は1462億円に上るとのことです。

損失の計算対象がJR貨物の委託料が減少する、JR北海道の鉄道利用料が減少するのはわかります。その他どういった影響を考慮しているのかわかりませんが、海上貨物になっても北海道に荷物は荷揚げされるわけですので、その港からトラックやJR北海道の鉄道路線をつかって配送する分には経済損失はないとみていますが素人の考えでしょうか。

 

3.JR貨物の訴え

トラックドライバーが全国で1500人以上不足している、現在輸送している貨物の9割以上が運べなくなり宅配便にも遅れが出るとして、JR貨物は鉄道輸送の必要性を訴えているとあります。

・・・ちょっと何言っているかわかりませんでした。貨物列車でも船でも北海道に荷物が届くのは変わらないので、そこからはトラックで配送ですよね。トラックの集合場所が北海道内の港か駅か?の違いはありますが荷物が運べなくなるという理由がわかりません。

 

4.まとめ

海上輸送にして北海道内の配送は現在もJR貨物が担っているところの現状は、記事でも読みました。ただ国土交通省が推進する東京ー札幌間を新幹線でつなぐ需要がどれほどあるのか疑問です。東京人も外国人もよほど新幹線マニアじゃなければ移動時間が少ない飛行機を選択するのではないでしょうか?ただ大宮や仙台に在住する方が、北海道へ行くためには空港へいくよりも新幹線が便利なのかもしれません。

日本は人口は減少しますが物流や貨物輸送量は今後減少するとは思えませんので、効率的な配送と言う面では船、トラック、列車、航空機などがライバルであり協業していかないとドライバー不足であったり賃金や労働問題は解消できないと思います。

 

5.おまけ

JRで上場しているのは、東海・東日本・西日本・九州だけです。北海道、四国、貨物は非上場のようです。

JR貨物の企業情報はこちら

JR貨物 日本貨物鉄道株式会社

売上高が1500億円と意外と少ないことが意外でした。鉄道輸送は超遠距離輸送ならトラックより効率的ですし、ドライバー不足問題も解消されると思います。航空機よりも大量に安く運べるし環境にも良いので、ぜひともそういった活躍を今後に期待したいです。

 

それでは。 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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