会社員の資産運用ブログ

共働き会社員パパが米国株中心のインデックス投資信託で資産を増やす話。お金の話を中心に、子供のこと、日常の出来事も記載しています。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) の評価を解説

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(2019年7月22日:一部記事を更新しました) 

業界最低水準の信託報酬を目指すファンド、それが三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS Slimシリーズです。

「1本のファンドで、全世界の株式に、超低コストで、時価総額ベースで投資したい!」と思っている方にお勧めなのがeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)は、MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI※)をベンチマークとして投資対象とするインデックスファンドですが、同カテゴリーの中で最安の信託報酬となっています。

※ACWIとは先進国23カ国、新興国24カ国の合計47カ国を一つにまとめた株式指数であり、最新のレポートでは2700以上の銘柄を採用し11のセクターをカバー。世界の株式時価総額比率の85%をカバーしています。

 

2018年10月31日に設定されてから日数が浅いですが、ファンドオブザイヤー2018では第3位を獲得しており、投信ブロガーからは世界の株式に時価総額比率で投資できるファンドが熱望されていたということになります。そんなeMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の内容を確認します。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)の基本情報

(1)ファンドの特徴

日本を含む先進国および新興国の株式市場の値動きに連動する「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)(配当込み、円換算ベース)」に連動する投資成果を目指して運用を行います。 

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(2)投資先の資産と構成比率

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(2019年6月の月報より)

 

なお、2018年11月1日に発表された「 eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)ポートフォリオ構築のお知らせ 」を確認しますと、投資先構成と運用ファンドは以下の通りとなっています。

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日本株式インデックスマザーファンドは、このオールカントリーを販売するにあたって新設したため純資産額が3億円しかありません。

新規に設定した理由は、三菱UFJ国際投信は従来TOPIXや日経225などに連動するマザーファンドはありましたが、MCSIジャパンに連動するマザーファンドがなかったためとのことですが、それくらいこのファンドへの意気込みがあるということでしょうか。

 

(3)ファンドの仕組み

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運用は主に外国株式インデックスマザーファンド、新興国株式インデックスマザーファンド、 日本株式インデックスマザーファンドへの投資を通じて、日本を含む先進国および新興国 の株式等に投資を行うファミリーファンド方式により行います。

 

(4)手数料と運用管理コスト

購入時手数料   0円(ノーロード)

信託財産留保額  0円(無料)

信託報酬           0.15336%(税込)

実質コスト     0.119%(第1回運用報告書より)

 

上記の実質コストは、2018年10月31日~2019年4月25日までの177日で計算されています。よって1年間で計算し直すと0.2454%になります。

実質コスト0.2454% - 信託報酬0.15336% = 隠れコスト0.092% となりました。eMAXIS Slimシリーズの信託報酬はファンドの純資産残高に応じて段階的に引き下がるようになっています。

 

(5)ファンド設定日と運用期限

設定日  : 2018年10月31日

運用期限 : 無期限(償還なし)

決算日  : 4月25日

分配金  : 原則抑制の方針

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の運用実績

(1)騰落率

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(2019年6月の月報) 

 

(2)基準価格と純資産額

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) | eMAXIS

このファンド一本で世界の株式の時価総額比率で投資でき、リバランスも不要ですので世界分散・ほったらかし投資には最適なファンドです。着実に純資産額も増加しています。

 

その他情報

(1)つみたてNISAとiDeCoの対応について

・つみたてNISA  :対応済

・iDeCo    :未対応

(2)購入できる主なネット証券会社について

販売している銀行や証券会社は多数ありますが、私は口座管理手数料が無料であるネット証券をお勧めします。

・SBI証券

・楽天証券

・マネックス証券

・松井証券

 

まとめ

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) は先進国、新興国と世界の株式に超低コストで運用できる特徴があります。

日本を含むMSCIに連動したファンドは従来「全世界株式インデックス・ファンド」(ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズ)が販売していますが信託報酬は0.5184%(税込み)と高い設定でした。

また、オールカントリーよりも低コストなファンドは、信託報酬が0.15%と最安値である「SBI・全世界株式インデックス・ファンド」や、0.23%の「楽天・全世界株式インデックス・ファンド」が販売されておりますが、こちらはどちらもFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(円換算ベース)に連動して運用しています。

 

※FTSEの詳細はこちら

www.asset-story.com

 

どちらもETFに投資するファンド・オブ・ファンズ方式をとっていますので税金・手数料のコストを鑑みるとオールカントリーが最安値となるかもしれません。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド 実質コスト 0.281%(税込)

楽天・全世界株式インデックス・ファンド 実質コスト 0.304%(税込)

(運用報告書より抜粋)

 

eMAXIS Slim シリーズには、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) の他にeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)のファンドが設定されており、これで3本揃いました。

個人の投資方針に合わせて選択することができますが、ただし純資産額はオールカントリーが49億円、除く日本は69億円ありますが、3地域均等は11億正直資金流入が鈍い状況となっています。

3地域均等型は投資額の33%が日本株への投資なので、よほど日本株式に期待する方は選択してもいいと思いますが、私はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) の他にeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)を選択すべきかと思います。

当ファンドもつみたてNISAに適用されており低コストファンドでもありますので、今後に期待しましょう。

 

それでは。

投資は自己責任でお願いします。

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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