eMAXIS Slimの信託報酬は本当に低いのか?実質コストで検証
(2019年7月24日:記事を一部更新しています)
とことんコストを追及するファンド、それが三菱UFJ国際投信のeMAXIS Slim(イーマクシス・スリム)シリーズです。
従来のeMAXISでも当時は信託報酬等は低かったのですが、近年これを超える低コストブランドを発売し、低コスト競争ではこのeMAXIS Slimシリーズが各資産別ファンドで1位、2位を争っております。
しかし、そんな人気のeMAXIS Slimシリーズですが、本当に低コストなのか?今回全商品の信託報酬と実質コストを確認してみます。
eMAXIS Slimは業界最低水準の運用コストを目指す
手数料が低いことは、長期の資産形成においてとても重要です。
出典:三菱UFJ国際投信 eMAXIS Slim HPより
上記の表は、1万円を20年間運用した場合の利回り差です。
信託報酬差が0.81%低いだけで2000円以上違います。100万円の運用なら20万円以上影響がでるわけですので、インデックス投資信託でしたら手数料が低い商品を選ぶことはとても重要です。
eMAXIS Slim商品の信託報酬一覧と実質コスト
上記の表は、各ファンドの「信託報酬」の一覧と、「売買委託手数料」と「その他費用」を加えた実質コストを一覧表にしてみました。信託報酬で最安を強調しても実質コストが高ければ意味がありません。
第1期の決算しか迎えていない4ファンドは、対象期間での運用コストになりますので実質コスト欄に色付けしています。
国内株式、国内債券ファンドは隠れコストも低コストになってきました。しかし先進国株式等は第1回運用実績よりは下がりましたが、まだまだもう少し下がるとみています。
eMAXISシリーズは交付目論見書に近い実質コスト値
eMAXIS Slimシリーズより先輩であるeMAXISシリーズは信託報酬が0.4%程度と当ファンドに比べると高いですが、すでに10年近く運用実績があります。
そのため信託報酬を含む実質コストは0.4%~0.5%で安定しており、交付目論見書のコストに近い数値となっていることを考えますとeMAXIS Slimシリーズも同様に実質コストは下がってくると見込んでます。
eMAXIS SlimシリーズとeMAXISシリーズはマザーファンドは同一ですのでそんなに大きな狂いはないと考えます。
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
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