日本人の年収階層別の割合を調べてみよう!
国税庁の「民間給与実態統計調査 」によると、民間企業に勤める人・経営する人はおよそ4950万人います(2017年度数値)
その中で、国税庁は年収分布図状況について調査・公表しておりますので今回はその紹介をしたいと思います。
年収別の割合と年齢別平均年収
私もそうですが、多くの人が気になるお金のことと言えば、みんなはいくらもらっているの?ということでしょう。同じ会社でも地位や役職で給料も違えば、同業種でも年収は全く異なります。自分の年収は果たして高いのか?低いのか?気になる方は多いでしょう。
国税庁の統計データをもとに年収を階層ごとに比較してみました。
年収別割合
下の図は2017年度の年収をグラフ化したものです。平均年収432万円と言われている中、平均以下の割合は55.2%となりました。一部の高年収の方が平均値を上げているということですね。
また大多数の層は200万円台~400万円台でして、48.1%を占めています。約2500万人の方はこの層に入るわけです。なお1000万円以上はたったの4.5%ですので約222万人となります。4.5%と聞くと少ない印象ですが、200万人以上と聞くとそうでもないように受け取れます。
東京では大手企業の管理職や、中小企業の役員クラスがこの層でしょうが、地方でこれだけの年収があると物価水準と比較するとかなり貯金ができそうと思ってしまいます。
平均年収
以下は、全業種別での年齢別の平均年収の図になります(単位:千円)
企業の業種によって平均値は異なりますが、自分の年収と比較してどうでしょうか?平均年収よりも低い人、今の会社にいても年収アップが見込めない人は転職を検討したほうが賢明かもしれません。スキルがあれば年収アップのチャンスも広がります。
男性の年収別分布図
男性の給与階層別分布は以下の通りです。およそ2935万人の中で一番多い年収層は300万円台~400万円台となっており35.5%を占めています。500万円台を含めると48.8%となります。
また900万円以上は9.8%(約287万人)ということですので、世の中で900万円以上もらっている方は、ほぼ男性ということになります。
女性の年収別分布図
もっとも給与階層別分布が多い層は100万~200万円の23.6%となっています。この層が多い理由はパートやアルバイト、非正規社員で働く人が多いのではないかと推測されます。(都内の場合:時給1000円×7時間×20日(=14万円)×12か月で168万円)
平均給与432万円以上と考えると78.3%の女性は平均以下の年収となります。一方で、正社員として転職サイトの月給などを確認すると、一般企業の年収は400万円前後が多いようです。今後日本は労働力不足が予想されていますし、現時点でも不足しています。パートを正社員にする企業も増えてきていますが、女性の正社員化がもっと進めば平均年収も増加するのではないかと思います。そのためには、子育て世代の夫婦が働きやすい環境を整えることが重要です。
また、女性で年収500万円以上もらっている方は上位10%になります。当社の女性社員もざっくり計算すると若手でも300万台、中堅になると500万円台にはなるはずですので、世間の平均からすると結構もらっている方になります(もちろん正社員で残業代、賞与もあることが大きいです)
まとめ
自分の年収と比較していかがでしたか?年収は大事ですが仕事内容とバランスがとれているかどうかも重要です。低い年収で激務!と言うのはすぐ転職を考えてもいいと思いますが、そこにやりがいがあってつらくない!と言う方もいるでしょう。一方で年収は高いが仕事がつまらないとか、ヒマ(そんな仕事があったら紹介してほしい!)と言う方もいると思います。各個人の考え方ですが、一般統計的にはこれが平均値で一つの指標として知っておくことは良いかと考えます。
それでは。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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