【米国株】VGTは意外にも暴落に強い?セクター別の下落率一覧
米国市場は2月後半から暴落が続いています。
S&P500に連動したVOOもこの1か月で約10%下落しました。
しかし、ややハイリスクと言われているハイテクセクターのVGTの下落率をみてもVOOと大差がありません(VOOのハイテクセクター割合は24%)ので、今回の暴落には意外と強かったかもしれません。
新型コロナウィルスの影響による経済打撃はリーマンショックの時とまた要素が違うので何とも言えませんが、VOOとVGT同等のリスクならリターンが大きいVGTがいいのでは?と考えますね。
もちろんこの1か月で判断するのは短絡的ですから、しっかり調べる必要があります。
今回の株価の急落でVGTの下落率だけでなく、主要セクターの下落率も気になったので調べてみました。
セクターの特徴を知りたい方はこちら
VOOとVGTの比較
直近1か月の下落率はこちら
VOO -10.5%
VGT -11.0%
セクター分散が効いているVOOとハイテクセクターのVGTでも下落率にほぼ違いがありませんでした。
今回のコロナウィルスショックは、中国に生産拠点を持つサプライチェーンや観光業、人の移動がメインの業界は打撃を受けますが、サブスクリプション収益が主であるハイテクセクターはそのあたりの影響がないようです。
むしろ家にこもっていることでテクノロジー系企業のサービスを使うことが多くなるかもしれません。
VOOを基準とした下落率
1か月の下落率
VOOの下落率-10.5%よりも上回るセクター
公益(VPU)-2.8%、生活必需品(VDC)-4.7%、VHT(ヘルスケア)-6.0%と評判通り思ったほど下げていません。
2月28日が一番底ですがそこまでは各セクターかなり下げ幅は同じように厳しくなっています。
そして、3月になって一旦上昇していますが、この週末での下落幅はVOO、VGTは大きく下げました。
他のディフェンシブセクターはそこまで下がらなかったことがわかります。
VOOの下落率-10.5%よりも下回るセクター
一般消費財(VCR)-11.3%、資本財(VIS)-13.3%、金融(VFH)-17.1%、エネルギー(VDE)-22.5%とセクターの特徴通り下げています。
特にエネルギーは原油価格(WTI)41.6ドルと年初の60ドル程度から一気に下がっています。
人、物の移動が制限され航空機便も本数減、貨物船も物流が減少し原油需要が厳守したことに加え、OPECが日量の追加減産を提案したがロシアとの協議が不調に終わったことでさらに下落しています。
原油価格の下落はオイルメジャー企業株価に直影響を与えます。
米オイルメジャー企業の配当利回りは7%を超えたりしていますが、こういった銘柄に素人は手を出さないほうが良いと思います(配当利回りが高くて魅力ではありますが)
直近1年のチャート
先ほどのVOOよりも下落率が低いセクターのこの1年の騰落率です。
VGTは大きく株価が上がったので、今回下がってもまだ1年前より+24%と高い水準です。
ハイテクセクターは下落も大きく一気に下落しますが回復も早いと言われていますので、今後はそのあたりも注視していく必要があります。
次はVOOよりも下落率が高いセクターのこの1年の騰落率です。
VDEは-36%と下がりっぱなしですね。
原油価格が上がらないとこのセクターも上がらないと思います。
VIS、VFHも1年前の水準に戻りましたので、もしかしたらこれが適正水準かもしれませんね。
まとめ
・VGTは分散が効いているVOOと同等の下落率
・VOO(コア)+VGT(サテライト)でアウトパフォームを狙うのもあり
・VPU、VDCはディフェンシブを発揮
・VDEは手を出さないほうが良い(配当利回りにつられない/上級者向け)
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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