【2019年版】30代のつみたてNISA活用術!教育資金は積立投資で用意しよう!
(2019年3月30日:情報を更新しました)
今回はこれからライフイベントが目白押しで、何かとお金が必要な30代の方々におすすめする、つみたてNISA活用術をご紹介します。
- 30代がつみたてNISAを活用する理由
- つみたてNISAは、教育資金⭕️、住宅購入資金❌?
- 30代つみたてNISA活用に最適なアセットアロケーションとは?
- 30代つみたてNISAにおすすめなファンドはどれ?
30代がつみたてNISAを活用する理由
人生お金がかかる3大イベントが、「住宅購入資金」「教育資金」「老後資金」と言われています。これはぜひ覚えておきましょう!
まず「老後資金」はつみたてNISAの非課税期間20年を使うのはもったいないので、iDeCo(イデコ)で積立するのをお勧めします。
ただし、iDeCoはお得な制度ですが、60歳まで現金として引き出せないなど制約も多いので内容をよく確認してくださいね。 www.asset-story.com
iDeCoは所得税、住民税の節税効果が大きく、運用益は全て非課税となります。
現役世代でも節税による手取り収入が増えることのメリットや60歳まで強制的に一定額積立投資できるため、かなりの運用益が期待でき最強のお得制度だと思います。
一般に、老後に必要な生活資金は現役の7割程度といわれていますが、金融広報中央委員会の資料によると、60歳無職の方の夫婦二人の平均的な生活資金は、以下の通りです。
・収入 約17万円
・支出 約23万円
・不足額 約6万円
人間平均寿命が85歳くらいなので、60歳から25年間×月6万円の不足額で計算すると約1800万円の生活資金不足となります。また介護に必要なお金も500万円とされています。さらに住宅の修繕や旅行に行きたければ、余裕をもっても約2000万円~3000万円の不足となるわけです。
これが世間でよく言われている「老後資金に必要なお金は3000万円」という計算根拠になるわけです。
もし35歳会社員が、月1.2万円を25年間運用すると、
・利回り1% 約408万円
・利回り3% 約532万円
・利回り5% 約703万円
夫婦共働きで二人がiDeCoを利用したら、1%運用でも残り約1000万円ですので、iDeCoによる資産形成と退職金で老後資金は十分賄えるのではないかと思います。
つみたてNISAは、教育資金⭕️、住宅購入資金❌?
結論から述べると、つみたてNISAは教育資金のプラスαとして考えましょう!
教育資金
教育資金は貯金や学資保険をメインで活用し、不足する額をつみたてNISAで賄うと考えるのがいいでしょう。ただし学資保険も選別が必要です。
ソニー生命、明治安田生命の学資保険は、払った金額より満期額が多くなりますが(返戻率が100%を超える)、かんぽ生命保険の返戻率は100%を割っています。
支払った金額よりも、マイナスで満期額になるなら貯金のほうがマシです(ただし学資保険は自分が死亡したときは満額受け取れます)
そんな状況もあって、学資保険なんていらない!つみたてNISAだけで十分!という論もありますが、学資保険で最低限の金額を保証してもらうことで安心もありますし、+αをつみたてNISAで準備することでさらに増やすことも可能です。
教育資金は小学校受験を除けば、必要となるのはおそらく10年以上先の私立高校、または大学入学時になると思います。
高校まで公立の場合は、毎月の支出から捻出するのが基本と言われています。
教育費の年間平均額 (単位:万円)
保育園 24~48(公立は所得による)
幼稚園 73(公立)、274(私立)
小学校 32(公立)、153(私立)
中学校 48(公立)、134(私立)
高 校 41(公立)、100(私立)
大 学 54(国立)、87(私立)
※学校教育費、給食費、学校外活動も含む
出典:文部科学省より
1歳より公立保育園に入園し、小中高と公立、国立大学に進むと全部で約1100万円となりますが、高校から私立高校、私立大学と進むと約1500万円必要です。
子供が誕生して、高校受験まで15年、大学入学まで18年なので、インデックスファンドの積み立てによる「長期・分散・積立」のメリットを活かせると思います。
利回り3%で毎月必要な額
高校入学までの15年間で300万円用意する・・・月額1.3万円
大学入学までの18年間で500万円用意する・・・月額1.8万円
夫婦二人で子供一人につき毎月3万円つみたてNISAを活用すればなんとかなります。
もうひとつ、大学授業料は下の図のように年々上昇しております。少子化の影響もあり収入減少を学費の値上げで対応する大学もさらに増えるのではないか予測されます。
インフレ対策のためにも、つみたてNISAでの運用が一番効率的と考えます。
出典:文部科学省より
青線:国立大学授業料
赤線:私立大学(文系)授業料
黄線:私立大学(理系)授業料
一方で、注意していただきたのが運用期間が10年未満の場合、引き出したい時の株式市場が芳しくないことがあると、含み損になっていることもあるかもしれません。
その時は市場の回復を待つべきですので、ある程度貯金を確保しておく必要があります。もちろん、株式市場が5年程度で大幅上昇したときは一旦売却して利益確定させ、資金をプールしておくのもありです。
住宅購入資金
住宅購入資金は頭金(目安は2割)を貯めることが目標となると思いますが、5年以内に購入予定でしたら貯金で賄うべきです。
理由は先に説明したように、短い投資期間だと元本割れの場合があるためです。
それに今は住宅ローン金利も最低基準ですので、投資の積立と利回りを期待するより、早く購入し低金利で月々の支払額を抑える方がお得です。
住宅ローン金利の推移
出典:住宅金融支援機構HPより
30代つみたてNISA活用に最適なアセットアロケーションとは?
「アセットアロケーション」とは資産配分ということです。
一般的には株式、債券、現金、REIT、コモディティ、金が投資信託では代表的です。
株式、債券には先進国、後進国などさらに細分化されます。
ここでは投資する人の、リスク許容度、目標、時間軸に応じてどのような資産の割合で調整するか考えます。この割合でリターンの90%が決まるといわれており、最も重要な要素です。真剣に考えましょう!
その資産割合を決めたら、あとは運用商品である投資信託を購入します。
具体的な運用商品の詳細な組み合せを「ポートフォリオ」と呼びますが、これが個人的には一番楽しい時期です(笑)
では、最適なアセットアロケーションはどんな感じで、どのような商品を購入すれば最もリターンがあるのか?皆さん気になりますよね。
アメリカでは、株式などのリスクのある資産に対する投資比率は、「100-年齢」%と考える手法もあります。つまりあなたが30歳であれば70%、35歳ならば65%といった具合です。
でも株式に70%はちょっと怖い!という方は債券を70%、株式を30%と変更してもかまいません。
ここだけは、ブロガーの皆さんもこれが良い!とは言えないのです。
それはあくまで自分が投資する場合だけの話です。
毎月いくら投資できて、何年積み立てて、最終的にいくら必要なのか?
これを実現するために、どのような資産配分にするのかは、一人ひとりがシミュレーションして自分で決めるしかありません。
色々調べたけど、どうしてもわからない人は、FP(ファイナンシャルプランナー)に個別相談しましょう!親身になって色々な考えを提案してくれるはずです。
30代つみたてNISAにおすすめなファンドはどれ?
それでも何かおすすめしてほしい!という方には、私の独断で紹介します。
おすすめ商品30代投資初心者にお勧めする商品は、20代の記事でも書きましたが世界株式型インデックスファンドです。
それ以外ではこちら
1.eMAXISー Slim (8資産均等)
国内株式、先進国株式、新興国株式、国内債券、先進国債券、新興国債券、国内リートおよび先進国リートへ投資を行い、基本投資割合は、純資産総額に対してそれぞれ12.5%となっています。
地域、ファンド種別の分散を図れますので、究極のほったらかし投資になるでしょう。
セゾン・バンガード・グローバルバランスは株式50%、債券50%で一見同じような配分ですが、株式や債券の中での投資地域割合は一定ではありませんが、こちらは8資産均等です。
また信託報酬も0.62%と+0.45%と高いためリターンへの影響を考慮してこちらを紹介しました。
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) | eMAXIS
2.eMAXISー Slim 先進国株式インデックス
「外国株式インデックスマザーファンド」通じて、主として日本を除く世界各国の株式に投資を行い、MSCI Kokusai Index(MSCIコクサイ インデックス)(円換算ベース)と連動する投資成果を目標に運用。
「ニッセイ外国株式インデックスファンド」と内容はほぼ一緒です。
ただこのe-MAXIS-Slimシリーズは、とにかく業界最低水準の運用コストを目指しており、信託報酬を下げることをモットーに運用しています。
ここまで下げてもまだ下がるかも?という期待もありお薦めします。
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス | eMAXIS
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
↓ブログ村ランキングに参加しています。