楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)の利回りとコストは?
(2020年2月18日:一部記事を更新しました)
つみたてNISAでも人気のある、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天VTI)は米国市場をほぼ100%カバーする「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)」に投資をする投資信託です。
私もつみたてNISAと特別口座それぞれ購入しています。
そんな人気商品の楽天VTIの内容と、運用利回り、コストについて確認していきたいと思います。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの基本情報
そもそもETFであるVTIは米国のザ・バンガード・グループ・インク社が運用する超低コストETFであり、その純資産額は約14兆円にもおよび、日本のファンドは足元にも及びません。
さらに信託報酬はわずか0.03%と圧倒的にコストが低いためさらに資金流入を加速させています。
米国バンガード社は1976年に初めて個人向けインデックスファンドを売り出し、低コストのインデックス運用の先駆け的な存在でして、その会社の運用資産は600兆円になります。
世界最大の資産運用会社米国ブラックロック社についで世界第2位の資産規模です。
バンガード-長期・分散・低コスト- バンガード・インベストメンツ・ジャパン - 個人投資家 - バンガードについて
その低コストで実績もある米国ETFに投資するファンドですのでもちろん人気があります。
楽天証券では月間つみたてNISAランキングでは第一位!
マネックス証券では月間つみたてNISA積み立て件数 第四位!
楽天・全米株式インデックス・ファンドは投信ブロガーが選ぶ!ファンドオブザイヤー2018では第4位を獲得しています。
ただ2019では第6位と順位を落とすことになりました。
私は現在つみたてNISAで年40万円を投資していますし、それ以外にも通常で月5万円投資していますので、1位になってもおかしくないと思っていましたが、世界分散が強い!
昨年より2ランクダウンとなりました。
(1)ファンドの特徴
米国株式市場の動きをとらえることを目指して、CRSP USトータル・マーケット・インデックス(円換算ベース)に連動する投資成果を目標として運用を行います。
※CRSP USトータル・マーケット・インデックスとは米国株式市場に上場する大・中・小型株式、約4,000銘柄から構成される時価総額加重平均型の株価指数であり、米国株式時価総額の約100%をカバーしています。
マイクロソフト、Amazon、Appleと誰でも知っている企業から、中小の企業を含め米国株式市場のほぼすべての銘柄(3561銘柄:2019年11月30日時点月報)に投資しています。
世界経済の中心であるアメリカを丸ごと購入していることになります。
米国の主要企業500社の株価と連動する、S&P500指数と比較すると小型株も含むため値動きは若干こちらの方が大きくなります、
(2)投資先の業種
(2019年12月の月報より)
情報技術セクターと金融セクターが多いため好景気の時は株価の上昇が期待できますが、不況時はその反動で下落幅が大きくなります。
(3)組み入れ上位10銘柄
(2019年12月の月報より)
米国の大型・中型・小型銘柄の中で3561銘柄が投資対象となっています。
マイクロソフト、アップル、アマゾン、アルファベット(Google)、ジョンソンアンドジョンソン、ビザなどグローバルで活動している企業が名を連ねています。
(4)ファンドの仕組み
楽天・全米株式インデックス・マザーファンドを通してバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)へ投資するファミリーファンド方式です。
このマザーファンドの純資産額はベビーファンドとほぼ変わらないということですので現時点で楽天VTIの純資産額は869億円となります。(2020年2月16日時点)
(5)手数料と運用管理コスト
購入時手数料 0円(ノーロード)
信託財産留保額 0円(無料)
信託報酬 0.132%(税込)税抜き0.12%
実質コスト 0.221%(税込)※第2回運用実績報告
実質コストは0.191%にETF本家VTIの管理費用0.03%を上乗せしています。
楽天VTIは発売後、第1回運用報告書では年間コストが0.283%となり、想定コストより高いことが判明しました。
ファンドオブザイヤー2018ではこれが2017年よりも順位を落とした要因になっていると言われています。
しかし今回は0.221%と言うことで落ち着いてきましたし、運用も安定してくれば、更なる低コストとして0.2%を下回ることも期待できそうです。
ちなみに本家VTIを直接購入すれば運用コストはたったの0.03%しかかかりません。
本家VTIはSBI証券、マネックス証券、楽天証券でも購入手数料ゼロ円で買付できるようになりましたので、楽天VTIを保有するより低コストで保有できます。
しかし本家VTIは1口単位でしか購入できませんので、定額購入できないデメリットや、配当金に対して現地税と日本税で約30%程度引かれること、また購入するためには為替コストもかかります。
住信SBIネット銀行ならただいま為替手数料ゼロ円!
そのため私は定額購入で毎月自動で購入できる、投資信託の楽天VTIを選択して資産形成の柱にしています(つみたてNISA口座と特別口座で運用)
楽天VTI → 私の資産形成のメイン
米国ETF → サテライトで資産
一度に大量に購入したい人やNISA枠を使い切ってさらに購入したい人は本家VTIを購入してもいいかもしれません。
そこは好みかな?と思います。
(6)ファンド設定日と運用期限
設定日 : 2017年9月29日
運用期限 : 無期限(償還なし)
決算日 : 7月15日
分配金 : 収益分配方針に基づき分配を実施
楽天・全米株式インデックス・ファンドの運用実績
(1)騰落率とチャート
(2019年12月の月報)
ベンチマークを下回っているのは新設ファンドの性でもありますが、主要要因は「マザーファンドにおける継続的な資金流出入に伴う投資先ETFの売買執行コストの積み重なり、投資先ETFからの分配金に対する課税」と説明されています。
これでも1年目よりかなりマシになりました(笑)
運用規模も多くなってくるとこの辺りは安定してくると期待しています。
2019年9月29日より運用開始していますので、12月時点では約2年3か月経過していますがその成績はこちら。
設定来騰落率では約24%となっています。
(2)基準価格と純資産額
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 投資信託・ETFのご案内 | 投資信託・ETFなら楽天投信投資顧問
その他情報
(1)つみたてNISAとiDeCoの対応について
・つみたてNISA :対応済
・iDeCo :対応済(楽天証券)
(2)購入できる主なネット証券会社について
販売している銀行や証券会社は多数ありますが、私は口座管理手数料が無料であるネット証券をお勧めします。
・楽天証券
・マネックス証券
・松井証券
・カブドットコム証券
まとめ
VTIを日本円で積立投資できるというのは魅力的であり、投資家にとってはうれしいファンドです。
<本家VTI情報はこちら>
VTI 銘柄 - バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 投資信託(ファンド)情報 - Bloomberg Markets
投資の世界では国地域と株式・債券は分散投資が基本ですが、成長国である米国の大型株から小型株までコレ1本で投資できるため、セオリーを無視して私も当ファンドを主軸にして資産を構築中です。
先進国の中で人口増が続くアメリカの経済成長は今後も伸びると思いますし、米国のグローバル企業は今や世界のどこの国でもその影響力は大きいです。
例えば中国でもアップルやコカ・コーラ等のブランド力は強く、中国の経済成長=米国企業の成長と考えると、むしろ世界に分散投資するより米国1本に投資しとけば問題ない!という米国株大好き投資家の考えもわかります(笑)
私もどちらかと言えばそうですね。
その証明としてコロナウィルスの影響もなんのその、2月になってもS&P500、NYダウ平均も過去最高値を更新中です。
■本家VTIの記事はこちら■
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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