会社員の資産運用ブログ

共働き会社員パパが米国株中心のインデックス投資信託で資産を増やす話。お金の話を中心に、子供のこと、日常の出来事も記載しています。

住友商事(8053)の業績分析 地味な会社だけど配当利回り4.8%

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2019年11月5日:一部記事更新

私の保有株の分析、紹介の第2弾。

今回は住友商事(8053)の業績について分析します。住友商事は今年12月24日で100周年を迎えます。

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2020年3月期の配当見通しは90円(内、記念配当10円)、配当利回りは5.6%となっています。記念配当なしでも現在の株価なら5%を超えますので購入を検討してみてはどうでしょう。

しかし、11月1日の第2四半期業績発表で、通期純利益予想が過去最高値を目指した3400億円→3000億円へ減益予想となり、配当金は中間期45円(記念配当10円含)、期末35円の80円の減配となりました。配当利回りは4.8%です。

 

住友商事とはどんな会社か

・売上5.3兆円、純利益利益3200億円(総合商社では売上6位、総資産4位)

・6事業とも稼ぐ事業ポートフォリオ。インフラ、メディアが強み

・SCSK(SIベンダー)、サミット(スーパー)が子会社

・次年度配当利回りが5.6%と同業他社と比べて高い!

 

住友商事の業績について

過去3年の業績についてまとめました。

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※株価は2019年8月29日のデータ

損益

発電所建設の大型EPC案件(※)の建設進捗の影響と、石炭価格の上昇により増収増益です。
※EPC(Engineering, Procurement &Construction)とは、設計、調達、建設を含む建設工事請負契約のこと
EPCでは建物工事の進捗状況で売上を計上するので、大規模開発案件が順調に進んだことで売上と利益が貢献しました。発電所建設などの大型プロジェクトでは、計画や見積もりがしっかりできていないと、工事の進捗遅れによる追加コスト発生などで大きな損失につながることがありますので注意が必要です

 

財務

2018年度は過去最高益と純利益が増えましたので、自己資本率が増加し健全な状態です。資産は棚卸資産の増加(円安効果もあり)、売掛金の増加が影響しています。

キャッシュフローは営業収入+2689億円

投資活動は資産売却で+2400億円、チリ銅山への投資で△3000億円

財務活動は配当支払いなどにより△2332億円

期末現預金は6604億円(前期比△68億円)

 

各指数はPER、PBRとも割安ですが、配当利回りが直近では4.82%と高いのが特徴です。

 

同業他社との比較

住友商事ってイマイチ特徴がわかりません。数値で2018年度の業績で同業他社と比較しました。

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(2019年8月30日時点)

うーん。自己資本比率が高い、配当利回りが高いですが、商社のトップと胸を張れる数値がありません。No1になれない企業って感じがします。

なんていうのか、地味です。

逆に人気のなさもありそうですが(ひどい)、配当金さえもらえればいいという投資家には業績も安定しているのでいいかもしれません。

 

住友商事の株価

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2015年から2016年にかけては資源価格の下落で大きく損失を出していたこともあって、株価は低迷していますが、すぐに上昇しました。

個人的には、株価が1500円以下が買いではないかと感じます。

 

住友商事の今後について

住友商事は6つのセグメントで事業を分けています。

・金属

・輸送機、建機

・インフラ

・メディア、デジタル

・生活、不動産

・資源、化学品

 

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数値だけみると特色がない!大きく稼ぐ事業がなく平均でそこそこ稼ぐということがわかります。

三國志武将に例えると、三菱商事は趙雲、住友商事は馬謖といった感じですw

三菱商事、三井物産は金属、エネルギーで稼ぐ、伊藤忠は食料が強み、丸紅はリース事業が強みなど特色が出ていますが、住友商事はこれが数値からは見られません。

ただインフラは子会社にSCSKがありますし、メディアは日本最大のケーブルテレビ事業ジュピターテレコムがあり強みです。

第2四半期業績について

発表によりますと、資源価格の下落で金属・資源化学品事業の減益、自動車製造事業が低調が大きく影響しています。

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その結果を踏まえて通期についは以下の通り発表しています。

通期においては資源ビジネスにおいて、石炭価格などの資源価格下落の影響が見込まれることに加え、北米鋼管事業において需要の回復が遅れている影響や、自動車関連事業が低調に推移していることなどから、当期利益の見通しを期初予想比400億円減益の3,000億円としています。

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住友商事の配当金の推移

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2015年3月期は米国タイトオイル開発プロジェクト資源案件の減損、米国タイヤ事業の減損を計上したため純利益は△732億円となりましたが配当は50円出しました。

その後配当金額は同額か増配ですが、配当性向は上がったり下がったりと株主に敬遠されそうな方針となっています。

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そして今回の発表により2020.3月期は80円の予定となりました。

配当性向は「今後も30%程度を目安に基礎収益やキャッシュフローなどの状況を勘案の上、配当を決定」とあります。

私は2015年に1403円で100株購入現在まで累計配当金は23,700円になりました。

 

まとめ

2019年の第1四半期は、電⼒EPC案件建設進捗及び不動産事業は堅調ですが、資源ビジネスが減益・低調、自動車関連も低調で純利益797億円(前年同期比△116億円)

第2四半期も結果的には同様の業績となりました。

資源価格が下落すると営業収益に影響するので厳しいですね。

 

それでは。

投資は自己責任でお願いします。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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