会社員の資産運用ブログ

共働き会社員パパが米国株中心のインデックス投資信託で資産を増やす話。お金の話を中心に、子供のこと、日常の出来事も記載しています。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドはeMAXIS Slim米国株式(S&P500)を超えるか

 

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 SBI証券から「SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)」が発売になります。

(現在9月25日まで新規申し込み取り扱い中 ※現在募集停止。26日より再開)

世界最大級の運用会社である米国の「バンガード」と「SBIグループ」がタッグを組み、資産形成のために米国株投資をより低コストで提供することで日本の投資家をさらに取り込もうという戦略だと思います。

 

今回は「SBI・バンガード・S&P500)」が、S&P500インデックスファンドの先輩である「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」を超えられる人気商品となりえるのか調べてみました。

 

SBI・バンガード・S&P500の基本情報

バンガードは米国を本拠とし、世界最大級の運用資産残高をもつ資産運用会社です。

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運用規模が日本のアセット会社と桁違いですが、そんなバンガードがSBIと組んで販売する商品が「SBI・バンガード・S&P500」です。

米国を代表する500社の指標であるS&P500をベンチマークとする商品です。

この商品は、バンガードが提供するETFの中でも圧倒的に高い人気を誇る「バンガード・S&P500 ETF(ティッカー:VOO)」年0.09264%程度(※)という低コストで販売されます。

米国ETFであるVOOは日本の投資家にも大人気ですので、投資後進国である日本の市場拡大のためにはバンガードの戦略としては間違いないと思います。

ただバンガードは楽天ともタッグを組んで「楽天・全米株式インデックス・ファンド」を発売していますがね。 

ベンチマーク

米国のS&P500指標に連動します。S&P500とはニューヨーク証券取引所、アメリカン証券取引所、ナスダックに上場している銘柄から代表的な500社を抽出し時価総額加重平均の指数となります。

米国を代表する大企業500社が集まっています。 

S&P500の構成銘柄と比率

1.マイクロソフト                                4.1%

2.アップル                                3.6%

3.アマゾン                                           2.9%

4.フェイスブック                                1.7%

5.バークシャー・ハサウェイ              1.5%

6.アルファベットC                              1.4%

7.アルファベットA                              1.4%

8.JPモルガン・チェース        1.4%

9.ジョンソン・アンド・ジョンソン 1.3%

10.ビザ             1.2%

皆さんご存知の超有名企業しかありません。

アルファベットはグーグルと言えばわかりますね。 

 

信託報酬

0.09264%(税込)とついに0.1%を下回るファンドとなりました。

このうち0.03%はVOOを直接買い付ける経費率ですので、ファンドの信託報酬は0.06264%となります。

ただこのファンドはETFであるVOOを買い付ける「ファンドオブファンズ方式」ですので、株式を直接買い付けするのに比べETF信託報酬手数料が発生する分経費率が高くなる傾向があります。

そのため実際にファンドが販売された後は、実質運用コストいくらになるのか決算を待たないとわかりません。

もしかしたら隠れコストが膨大に膨らむ可能性もありますので見極めていく必要があります。

なお、当ファンドはつみたてNISAも申請中とのことです。

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)と比較する

ベンチマークとファンドの仕組み

ベンチマークはSBIバンガードもeMAXIS Slim米国株式もS&P500に連動していることは変わりません。

ただSBIバンガードはETFである「VOO」を購入する方法(ファンドオブファンズ方式)に対し、eMAXIS Slim米国株式は直接米国株式を購入しています。

信託報酬

また信託報酬手数料も税込で0.162%とSBIバンガードより+0.06936%高くなっています。100万円の投資で約700円のコスト増なので微々たる差と言えなくもありませんが、業界最安手数料を宣言しているeMAXIS Slimシリーズですので、今後値下げの可能性はあります。

しかし値下げするなら、同価格かSBIバンガードより安くしないと意味がありません。

ここは企業努力も厳しいところですが、是非期待に応えていただきたいと思います(笑)

純資産額

eMAXIS Slim米国株式は2018年7月3日が設定日です。販売開始から1年が経過していますが純資産残高の推移はこちら。

1カ月後:9.3億円(2018/7/31)

3カ月後:35.8億円(2018/9/30)

6カ月後:85.7億円(2018/12/28)

1年後: 212.1億円(2019/6/28)

9月24日時点:301億円

ものすごいスピードで増加しています。

直近3カ月で90億円近く増えていますので、いかに米国株式市場に人気が集まっているかわかると思います。

SBIバンガードはこのスタートダッシュを超える勢いを見せないと、投資家を失望させてしまう恐れがあります。「素晴らしいけどイマイチなファンド」のレッテルを貼られてしまうかもしれません。

 

参考:楽天VTIの純資産額の推移

楽天VTIは連動指数がCRSP US トータル・マーケット・インデックスですのでS&P500とは指数が違います。

CRSP USトータル・マーケット・インデックス」は、米国株式市場の大型株・中型株・小型株までを網羅し、投資可能銘柄のほぼ100%となる約4,000銘柄で構成された時価総額加重平均型の株価指数です。

楽天VTIは2017年9月29日に設定されています。

1カ月後:11.3億円(2017/10/31)

3カ月後:37.7億円(2017/12/29)

6カ月後:86.0億円(2018/3/30)

1年後: 229.6億円(2018/9/28)

2019年9月24日時点:573億円

eMAXIS Slim米国株式とほぼ同じような増加となっています。販売当時は人気のVTIに投資できるとあって注目もありましたが、2年経過しても資金流入の勢いが止まらない状況ですね。

 

まとめ

SBIバンガードは少なくともeMAXIS Slim米国株式と同等に1年で200億円を超える資金を集めていただきたいと思います。

これはSBIのメイン商品の一つになりうる可能性も十分あります。

ただ個人的には1年程度は様子見して、SBI・バンガード・S&P500かeMAXIS Slim米国株式(S&P500)か見極めても良いかと思います。

 

 

それでは。

投資は自己責任でお願いします。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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