会社員の資産運用ブログ

共働き会社員パパが米国株中心のインデックス投資信託で資産を増やす話。お金の話を中心に、子供のこと、日常の出来事も記載しています。

住友化学(4005)の株価が大幅下落!期末配当も未定!その要因を分析

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私の保有している住友化学の株価が前日比‐16円(‐3.16%減)の491円で取引終了となりました。

21日に2020年3月期の上期業績、通期業績の下方修正を発表したこと、期末配当金11円予定だったのが「未定」としたことが投資家に嫌われた様子です。

それでは、内容を確認してみましょう。

 

住友化学とはどんな会社か

HPによると設立経緯は以下の通りです。

1913年、愛媛県新居浜の別子銅山で銅の製錬の際に生じる排ガスの煙害を解決するため、その原因である亜硫酸ガスから肥料を製造することを目的に設立されました。

なるほど、公害対策から生まれた会社が売上2兆円超え、純利益500億円の会社まで成長しています。

現在の事業は、石油化学、エネルギー・機能材料、情報電子化学、健康・農業関連事業、医薬品の5分野で展開しています。

 

住友化学の株価下落の要因は?

21日に発表された上期業績の下方修正と、通期業績の下方修正の資料です。

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※(注)コア営業利益は、営業利益から非経常的な要因により発生した損益を控除したもの(事業譲渡益とか損失など)

当初予定より、売上は730億円減収ですが、本業の儲けを表すコア営業利益は+40億円と増益となっています。

また、それによって通期業績は以下の通りです。

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売上は1100億円の減収、コア営業利益450億円の減益となりました。

しかしそれ以上に厳しいのが当期利益が1000億円が500億円へ大幅下方修正となったことで配当金は中間期は11円としていますが、期末配当金は未定となりました。

 

業績が下方修正となった要因は?

住友化学が発表した下方修正要因の背景は、米中貿易摩擦の影響等により、中国経済の減速をはじめとして世界経済の成長の鈍化といった世界情勢があります。

この影響を受けた結果

・石油化学事業の原料価格下落による販売価格引き下げによる

・健康、農業関連事業において飼料添加物の市況が想定を下回った

・同時北米における天候不順により農薬の出荷が当初の想定よりも低調に推移

としています。しかし住友化学は5大事業分野で活躍する企業です。

残りエネルギー・機能材料情報電子化学医薬品の3事業の内、情報電子科学は据え置き、医薬品は上方修正しています。

 

その他は、為替レートの見直し(110円→105円)による為替差損、繰延税金資産の取り崩しによる会計上の法人税等が増加し純利益を押し下げたと言っています。

本業については確かに不調面もありますが、よくよく第1四半期の短信決算を確認すると、前年同期比でも減収減益となっています。その時点で今期の厳しさは読める人ならば読んでいたと思いますので今回の下方修正は驚くほどではなかったかもしれません。

 

まとめ

今回の株価下落は、業績の下方修による一時的なものであればそんな問題はないかもしれません。

この時点で下方修正を発表したということは「これ以上はない」と言うことだと思っています。しかしエネルギー・機能材料情報電子化学医薬品事業が今後計画通りに進まないとなるとちょっと購入は見送って、売却の検討もした方が良いかと思います。

また気になる配当金ですが、過去2年は配当総額がおよそ360億円で、配当性向は約30%となっています。

推測ですが、今期仮に純利益500億円としても支払いできない金額ではないですし、利益剰余金も2019年3月末では8000億円ありますので、減配はあるかもしれませんがそれでも高配当の部類には入るのではないでしょうか?

そのため、今後株価下落が続き、将来業績回復が見込めると判断した場合は逆に「買い増し」も検討していきたいと思います。

(三菱ケミカルHDも保有しているので似たような状況にならないといいのですが) 

 

それでは。

投資は自己責任でお願いします。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

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