米国へ投資するなら投資信託か米国ETFどちらを選択するべきか
(2019年11月6日:一部記事をリニューアルしています)
NYダウ平均株価、S&P500も史上最高値を付けて絶好調の米国株式市場です。
もともと投資信託でインデックス投資をしている私ですが、最近は米国ETFにも投資をしてみました。
その中で、今回米国への投資は投資信託にすべきか、ETFにすべきか、自分の中の投資方針をしっかり固めたいと思いブログに書きだしました(今更・・・)
もし同じように米国への投資を投資信託かETFか、迷っている方がいましたら参考にしてもらえればと思います。
米国投資はインデックス投資
私の投資の基本方針は「米国株を中心とした投資信託で資産形成を行う」です。
なぜ米国へ投資するのか?理由は簡単にまとめると以下の通りです。
今後も人口増による経済成長が見込める
アメリカの人口は2018年時点で3億2775万人です(外務省HPより)。
現在、中国、インドに続いて世界第3位です(世界の人口推計 2011年版より)
2000年は2億8,198万人、2010年は3億864万人と年々増加しています。
2030年には3億5,471万人、2050年には3億8,959万人と予想されています(総務省統計局HPより)
アメリカは出生率が1.82となっていますので本来ならば人口は減少するはずです。
日本を含む多くの先進国(フランスを除く)はこの状態ですが、アメリカの人口が増加する理由は、移民を多く受け入れている国であるからです。しかも若者層が増えることも大きい!
アメリカ建国の歴史は元々移民の国であり、移民を受け入れて自由の国を目指したからに他なりません。
そして、3億人を超える人たちが米国国内で物・金が動くことで経済活動はより活性化し米国企業は売上、利益が増えていきますので、株価の上昇も期待できるわけです。
(米国の個人消費はGDPの約7割に達すると言われています)
なお、日本の人口は2010年で1億2,805万人でしたが、2030年は1億1912万人の見込、2050年には1億192万人と20年で約2000万人も減少が予想されています。
グローバル企業は米国企業が占めている
現在世界で有名な企業は米国企業ばかりです。グーグル、アマゾン、アップル、マイクロソフト、フェイスブック、ビザ。。。
このような企業が世界中で物やサービスを提供していますのでその売上額、資産規模はとても巨額なものです。となると、たとえ米国国内での収益が落ち込んでもその他世界で企業業績が伸びれば株価は上昇していくわけです。
政治リスクが圧倒的に低いため経済成長が安定する
中国、東南アジア、アフリカは経済成長率は日本よりも成長していることはご存知だと思いますが、それでも政治リスクがあります。政権が変わると一気に政策の方向転換がされるため特にインフラ整備や企業誘致については、白紙撤回になる場合も多々あります。
その点、米国は先進国の中で一番経済成長をしており景気後退からの業績も、先進国では一番早く国内景気が回復しています。
また情報の入手しやすさと言う点でも米国市場はとても簡単です。
日本企業の情報は、新聞、ニュースで報道されます。
日本企業の次に報道が多いのは米国企業です。朝のニュースでもNYダウの株価指数について報道されていますので一番身近に感じることができます。
これが欧州企業となると一気に情報が入らなくなります。
また中国企業については報道数値自体が中国政府によって作られたという話もありますので、そもそも信頼に値するかどうかという点でも怪しいわけです。
そう考えると、成長市場において正確な企業情報を入手しやすい米国企業は投資しやすい対象と考えます。
投資信託以外の資産は配当金狙い
私は投資信託以外の資産は、日本株式を保有していますし、日本個別株の購入するときは配当金狙いか、興味がある企業の値上がり益を期待してちょっとポートフォリオに変化を付けるために投資しています(そのため個別株の持ち分比率は資産の10%~20%くらいまでかなと思っています)
しかし米国ETFへの投資となるとちょっと「?」と迷ったわけです。
私は投資信託の楽天VTIをメインに「長期×積立×(時間の)分散」を行っていますが、米国ETFのVTIを積み立て購入しても同じでは?となるわけです。
投資信託の積み立て投資、ETFの積み立て投資の違いを把握して、なぜ自分がこちらを選択したのか?と明確にしておく必要があると思っています。
投資信託とETFでは何が違うのか
投資信託は近年、信託報酬等が超低コストになってきました。
私が投資している楽天VTIの直近決算の実質推定コストは約0.191%です(第2回運用報告書より・ETFコスト除く)。
信託報酬がまだ0.5%でも低コストとよばれていた数年前に比べるとかなり下がっています。
しかし海外ETFであるVTIの経費率はわずか0.03%とこれよりとも圧倒的に低いです。
しかしETFは為替コストや購入手数料を考慮する必要がありますので、それを含めるとこの差もわずかしかないと考えます。
投資信託
メリット
・定額で毎月(毎日・毎週)つみたて投資が可能
・日本円での投資が可能で金額が把握しやすい
・分配金を出さないものが多く、再投資の効率が良い
デメリット
・ETFに比べて保有コストが高い
・基準価格が1日1回しかなく投資タイミングがない
・キャッシュが必要な時は取り崩して現金化する
海外ETF
メリット
・圧倒的に低い保有コスト
・指値での購入が可能
・指数やセクターなど投資信託にはないバリエーションが多数
・定期的に配当金が入る
デメリット
・為替コストがかかる
・配当金に支払いによる二重課税問題(外国税と国内課税)
・ETF購入手数料が発生
SBI証券ならVTI購入手数料は無料
米国投資で投資信託を選択した理由
他にも色々あると思いますが、投資信託の一番良いところは配当金の支払いがないため、投資効率が多数のETFに比べて良いところだと思っています。
「思っている」と書いたのは理由がありまして、配当金支払いがないため課税は繰延られていると思っていますが、本当かどうか記載いがありません。
「楽天バンガードシリーズは極力分配金を出さない方針で運用している」と言うことしかわかっていません。だから国内課税はないはずだ!という前提で書いています。
詳細は、神経内科医ちゅり男さんのブログでも記載されていますので読んでください。
そのため投資信託では〇〇歳までに資産をいくらに増やす!と目標があるとETFよりも早く目標額に到達するのではないかと思っています。
一方ETFの場合は、資産が増えると配当収入も大きく増えます。
よくみんなが口にするアーリーリタイア希望者や、セミリタイア希望者は資産を取り崩すことなく配当金で生活ができるというメリットがあります。
株価が下落しても買い増しすれば株数を多く購入できるので、配当収入をさらに増やすことができモチベーションも高くなると思います。(大きく減配しなければですが)
これも魅力ですが、為替コストの影響を考えるのが面倒だったり定期的につみたて投資できることを含めて、私は投資信託による資産形成を選びました。
しかし、これは私個人の見解であって皆さんがどう考えるかは自由です。
VTIでもVOOでも低コストで実績がある商品なら、海外ETFでも投資信託でも問題はないはずです。
まとめ
私の目標は現在のところアーリーリタイアやセミリタイアではなく、まずは仕事も投資も頑張って、とりあえず60歳までは働くつもりでいます。
だから今は、入金力を高めて資産を早く目標額まで到達させ金銭面で余裕を持ってその後生活をすることが目標となっています。
どうせ今は子育てに時間がとられてしまう時期なので、その辺の自由はあきらめて積み立て投資に邁進します(笑)
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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