「つみたてNISAはこの7本を買いなさい」長期投資を始めるならこの商品
以前「ETFはこの7本を買いなさい」について紹介させていただきました。
ETFのメリットである低コスト、インデックス投資の重要性、投資のしやすさなどがよくわかる内容でした。www.asset-story.com
今回は姉妹本である「つみたてNISAはこの7本を買いなさい」を読んで、感想と内容を少し紹介します。
- 著者はモーニングスターの社長
- 「つみたてNISAはこの7本を買いなさい」読んでみた感想
- 自分の資産運用の目的を考えよう
- つみたて投資の優位性について
- 初心者向けにポートフォリオ構築の紹介
- 結論:7本の買うべき投資信託とは
著者はモーニングスターの社長
「つみたてNISAはこの7本を買いなさい 世界NO.1投資評価会社のトップが教える安心、簡単な投資法」の著者は、同じくモーニングスター株式会社の代表取締役社長の朝倉智也さんです。
出版は2018年2月ですのでつみたてNISA制度の導入開始直後に発売されていますね。
本の中の記載では「金融庁が、投資信託が顧客の長期的な資産形成に貢献するような魅力ある商品になってない!」と銀行・証券会社などに対しかなり怒っている様子。
その理由は、銀行や証券会社は、顧客の資産形成をサポートするよりも、販売手数料が高い商品の売買を繰り返して利益を上げるビジネスモデルを構築し、今もそうである面がとても強いです。
そして数年たっては売却させ違う商品に乗り換え販売させるという、手数料ビジネスで収益を上げてきました。その結果顧客の資産は増えるどころか実質は手数料分を支払っているため減少する人も多くいる状態あったわけです。
昔グローバルソブリンオープンが純資産額5兆円を超える巨大ファンドになって有名でしたがあれも販売会社の戦略面が強かったんですね。
(何かの記事で小豆島の島民はみんなグロソブ持ってるって見た気がしますが、探したらこれでした)
ちなみに日本には6000本を超える投資信託商品があるそうですが、つみたてNISAで購入できる商品は、2019年10月1日時点ではインデックス投資信託148本、アクティブ投資信託18本、ETF7本しかありません。
1年前から比較しても投資信託は7本、ETFは4本しか増加していません。
この173本のファンドのみが金融庁お墨付として、顧客本位で資産形成を考えるファンドとして選ばれたわけです。
「つみたてNISAはこの7本を買いなさい」読んでみた感想
投資初心者向けについて、NISAの制度を丁寧に説明しているところや、なぜ投資をないと資産が増えないのか?といった面も詳細に記載しています。
投資信託の組み合わせによるポートフォリオ紹介もしていますので、初心者はこれを真似するだけでも構いません。
投資とは?という基本的なところから、世界全体に投資する意味や地域の分散についての重要性、リスクとリターン、コストについて徹底的に記載されています。
自分の資産運用の目的を考えよう
これ、当然ですけど当たり前のことですよね。
なぜ貯金ではなく資産運用でお金を増やしたいのか?
いつまでにいくら目標とするのか?
海外旅行を豪華にしたい
高級車が欲しい
老後の資金面で不安になりたくない
人それぞれの人生プランがあると思うのでよく考えることが重要です。
そして、投資といっても株式や不動産投資なども今は色々ありますので、自分がどういった投資スタイルがいいのか考えるのもいいと思います。
その中でやっぱり投資信託がいいよね!となったら、利回りを計算してポートフォリオを組むことが可能です。
つみたて投資の優位性について
コツコツ積み立てはもちろん投資信託が便利です。今では100円から毎日つみたて購入なんてこともできます。
投資信託のつみたて投資なら、まとまったお金がない人でも無理なく始められるのがいいところです。
例えば給料から毎月1万円でも5千円でもいいので積み立て投資をする。ボーナスが入ったら+5万円を追加で投資する。
一度にまとまった投資をした時と、つみたて投資をした時の過去実績比較をされていますが、もちろん積み立ての優位性を紹介してます。
ただし、2007年12月からつみたて投資を開始としているときの比較ですので、その後2009年2月にはリーマンショック後の影響で基準価格は大きく下落します。
だからもし、2009年2月に一括投資していたら?
積み立てよりも底値でたくさんの「量」を購入できますので、現時点ではもちろん一括投資のほうが含み益が高いですよ。
しかし投資の世界に身を置いている人でもいつが底かはわかりません。
それが見える人ならば一躍億万長者になります。それができない我々はだからこそ、ドルコスト平均法によるコツコツつみたて投資をするわけです。
私はどこが株価の底値かなんてわからないよな~って思っていますので、結局積み立て投資をお薦めします。そして自分なりに「底」と勝手に判断したらそこでスポットで購入しています。
初心者向けにポートフォリオ構築の紹介
筆者は10年以上積み立て投資するなら株式100%のポートフォリオをお勧めしています。
(もちろんこの投資を始める年齢にもよります)
リスクをとって長期期間運用できるメリットを活かしリターンを狙うという考えです。
これは私も色々なデータから過去実績はそういう傾向であると認識しています。
だから今後もそうである確率は高いと思いますので、その投資法で実践中です。
10年以上では評価損になるリスクはかなり低くなります。過去実績では投資20年以上ならリターンはプラスという結果です。
でも万が一リーマンショック級の株式相場下落が投資の終わりと予定していた10年目に来てしまったらマイナス評価になることもあると思います。
9年間つみたて投資による含み利益があっても、10年目で利益が一気に吹っ飛ぶこともあり得ます(いやマジで、マイナス数十万でも当時泣きそうでした)
そういった出来事が起きた時に、自分がどこまで資産減少のリスクをとれるのかを考えることが重要です。
増える分には一向にかまわないけど減る分にはどこまで我慢できるのか?これができずに市場から撤退してしまうと資産運用はできません。退場せずに生き残りも大切です。
私の場合は「生きている間でそんな局面、何回もあることじゃないよね!」って思っていますので、ある程度の覚悟は決めて投資しています。
結論:7本の買うべき投資信託とは
結論:資産クラス別に信託報酬が最も低いファンドの組み合わせをお勧めしています
金融庁お薦めの投資信託商品は、販売手数料ゼロ円(ノーロード)、信託報酬コストが一定水準以下、純資産額が一定以上など「長期投資×積み立て×分散」に適したインデックスファンド商品がほとんどです。
選抜メンバーの中からさらに7福神を厳選しているので、コストが勝負となるかもしれませんが、資産規模や運用期間は考慮していない様子です。
でも初心者からするとファンドの中身を見て色々検討するよりは単純なのかも?と思います。
初心者よりちょっとだけレベルが上がった人からすると、国別の割合は?ベンチマークは何?っとなりますね。
またSBI証券、楽天証券でのおすすめポートフォリオも紹介していますので、初心者はまずこれを参考にすると良いと思います。
本の紹介と関係はありませんが、つみたてNISA口座開設するならネット証券をお勧めしますよ。
それでは。
ただし投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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