ドルコスト平均法か?一括投資か?悩む方へ
株式市場が右肩上がりに上昇すれば、ドルコスト平均法の投資より一括投資の方が通常は資産を大きく増やすことができます。
しかしそれは結果論でして「将来はどうなるかわかない」という不安を抱えるため、今あるお金を全部一括投資できないのが人間というものです。
今回はドルコスト平均法による積立投資か、一括投資か悩む方にお伝えしたいと思いますが、この記事に結論はありません。
よって期待しても答えはでないことを承知で読んでください(笑)
ドルコスト平均法とは
ドルコスト平均法は一定の間隔で毎月定額をつみたて購入していくことです。
1か月ごとに1万円とかです。いわゆる積立投資と言うものですね。
そしてドルコスト平均法はこれから投資を始める人にはリスクが低く、投資を継続しやすいため初心者には基本的におすすめしています。
どこの証券会社でも紹介してますし、色々なブログでも紹介されてさいます。
(もちろん私も記事を書いています)
つみたてNISAもこれを想定して制度が作られていますね。
しかし「ドルコスト平均法がおすすめだよー!」の記事はたくさんありますが「一括投資がおすすめだよー!」の記事はあまりありません。
例えば今100万円資金があるから一括投資すべきです!と言い切る人はなかなかいません。
私もブログを書いている以上、人におすすめするならば一括投資よりつみたて投資をまずはおすすめします。
なぜなら、「投資は自己責任でお願いします」と記事の最後に記載しても、それはあまりにも無責任すぎるという意識があるからです。
そこまで振り切れないんです。
もちろん一括投資がおすすめ!と言う方も、持論を語って紹介している記事はあります。
また投稿者からの資産運用の個別相談でどのような投資がいいのかアドバイスする記事はありますが、そういった相談者は基本的には投資耐性がない人が多いので、通常一括投資なんて回答はしていないですね。
あっても半分は一括投資、残り半分は1年~3年程度かけて時間の分散投資をしてもいいのではないか?というくらいかなと思います。
(中には債券にほぼ突っ込むというのもありますが相談に対しての回答としては結構ぶっ飛んでいる感じがします)
将来の株価がわかっているなら基本は一括投資
もし今株価は20年後に今の価格の5倍になります!とわかっているなら大抵の人はドルコスト平均ではなく一括で投資すると思います。
私も含め米国株に投資している人は米国経済は成長する、米国企業の株価も上がると信じて投資しているわけなので、手持ち資金を全額投資してもいいわけですよ。
しかし実際には将来のことはわかりませんので、投資用資金だとしても一括投資できる人間は少ないです。
私もそうです。
投資した翌日から下がり続けたらどうしようとか考えるわけです。
下の図は日経平均株価の過去30年のチャート図ですが、1990年1月の時点では37000円を超えていたわけです。
もしここで100万円を一括投資していたら、30年たった今でも利益が出ないわけですね。とてもメンタルが強靭でないと耐えられません。
4~5年もすれば、もう回復はしないんじゃないかと普通の人はおもいますので、1990年代にほぼ損切りした人が多数でしょう。この場合はこれが正解です。
持ち続けても利益がでないので。
逆にこれを超える日が本当に来るのか?と今でも怪しいですし、2000年頃はとても無理だと思うのも当然ですね。
ドルコスト平均法ならどうか
下の図は日経平均株価の過去10年のチャート図です。
当然ですが、2010年1月に120万円(月1万円×10年)一括投資をしていればその後株価は順調に右肩上がりでしたので、大きく資産を増やせました。
一方、ドルコスト平均法で投資をした場合は2010年から2012年までは若干下がり気味で安く購入できますがそれでも3年で36万円だけです。
その後株価が高くなりすぎたため購入できる口数も減っていきます。
資産は増えましたが、その増加率では一括投資に比べると低い状況になります。
まとめ
この記事はどちらが良いとか悪いとか言うことではありません。
そしてどうすべきか結論はありません。
ただしドルコスト平均法は、資金がない人は毎月の収入から少しづつ投資資金にしていくという意味では絶対すべき投資方法です。
また投資初心者には購入金額を平準化するという意味でリスクが軽減できますのでやはりおすすめします。
しかし一括投資に比べると資産は大きく増やせない可能性があるというだけです。
その一方では、一括投資に比べて資産を大きく減らしてしまうリスクも少ないんですけどね。
しかし20年後に株価が上がっていればいいと考えるならば、今時点で一括投資したほうがいいのではないか?と思います。
お楽しみは20年後!ってことで!(笑)
(もちろん今から暴落が10年続き、残り10年で今の株価を超えたトレンドになった場合つみたて投資の方が資産が大きく増える場合もありますがそこは除外します)
今買うより少しでも利益が出るように安く買いたい!という気持ちがあるのが人間です。
調整または暴落がきてから買いたいので今は大きく資金を投資しない!という人も多いですね。
ただし、本当に暴落したときは「まだ下がるのか」「いつまで下がるのか」という不安が大きくなって、結局買い増しできない可能性もありますが。
そこをよく考えて自分にあった資金投入をすべきだと思います。
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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