【高配当株】日本商社株の配当利回りが6%を超えた
コロナショックで世界的に株価は暴落が続いています。
米国では感染拡大を防ぐため米国内でも非常事態宣言を出し、欧州からの入国制限も決めました。
そしてNYダウは暴落を続けサーキットブレーカーが2回も発動されるなど、記録的な暴落が続いています。
もちろん日本株式市場も同様です。
日経平均株価は2月中旬の23,500円付近から1か月で25%下落し17,431円と2016年10月の水準まで下がりました。
株価の下落によりもともと高配当株であった日本商社株の配当利回りが上昇し、ついに6%を超えた銘柄もあります。
高配当商社株の株価と配当利回り
現在の株価と予想配当金から配当利回りを計算しています。
三菱商事 | 伊藤忠商事 | 三井物産 | 丸紅 | 住友商事 | 豊田通商 | |
---|---|---|---|---|---|---|
3/13 株価(円) | 2,246.5 | 2,014.0 | 1,457.0 | 536.9 | 1,215.0 | 2,512.0 |
19年3月期配当実績 | 125 | 83 | 80 | 34 | 75 | 100 |
20年3月期予想配当 | 132 | 85 | 80 | 35 | 80 | 120 |
予想配当利回り | 5.88% | 4.22% | 5.49% | 6.52% | 6.58% | 4.78% |
配当性向 | 33.6% | 25.6% | 33.6% | 26.0% | 29.2% | 26.5% |
商社株は昨年までの株高で配当利回りは3%後半~4%台がいいところでしたが、現在は丸紅、住友商事が6%超えとなりました。
商社人気NO1三菱商事も6%近くまで上がり、近年まれにみる高配当利回りになっています。
また伊藤忠商事、豊田通商は4%台ですが、この2社は2010年から一度も減配がなく増配が続いています。
各企業今期配当予想は昨年秋に公表していますが、コロナショックの影響で今年の年間業績と配当がどうなるか注目です。
商社事業の特徴
商社の事業は1.事業投資、2.物流・小売り、3.トレードがメインです。基本的には人材やお金、ノウハウを送り込んで経営に参加するビジネスです。
特に事業投資の一部である資源・エネルギー事業(特に石油・LNG・鉱物)への投資は売上の主力であり資源価格によって業績が左右される面が強いです。
原油価格が30ドルまで下落している今では、利益減少につながることは間違いないと思われますので業績に多大な打撃をうけるのではないかと予想されます。
ただし伊藤忠商事は他の商社と違い事業セグメントの主力は食料ビジネスです。
資源関係の比率は低いことから業績への影響は抑えられるかもしれません(それでもグローバルに展開している以上は厳しいですが)
まとめ
日本の商社株はもともと高配当株(利回り、金額面でも)として人気がありますが、事業は投資ビジネスが主力であり、現在の資源価格下落では思いっきり打撃を受けます。
過去には資源価格の下落により減損処理を計上したため配当減になった企業もありますので高配当利回りと言うだけで購入するのはお薦めできません。
しっかり各社の事業内容と、配当政策は確認してから投資をすることをお薦めします。
そうはいってもこの配当利回りは現時点では魅力的ですし、近年自社株買いに力を入れており、原則増配を実施していくスタイルを貫いているので数年後も見据えて投資するのがイイかな~と思いますが。
私は三菱商事と住友商事を保有していますが、住友商事は今期減配修正しました。
三菱商事は秋には今期増配を決定し、配当金額では132円と6社でもトップの金額なのでなんとかこれを死守してもらいたいなと思います。
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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