【ダウ(Dow Inc)】米国最大級の化学メーカー|業績苦戦も配当が魅力的
「自社の将来に自信を持ち自社株買いをするダウCEO」
このニュースからダウってどんな会社?と興味をもちました。
この局面で自社株買いは成長への自信ですね。
米株下落で起きる象徴的な事例、減配リスクとCEOの自社株買い | 岡元兵八郎の米国株マスターへの道 | マネクリ - 今日の投資に効くメディア | マネックス証券
名前だけは知っていましたが詳細は良く調べていなかったのです。
ダウの事業や、今が買い時なのか?検討します。
ダウの歴史
ダウは米国ダウ・デュポンから分社し「科学と技術を組み合わせてソリューションを開発する材料科学会社」です。
同社のポートフォリオは、パフォーマンスマテリアル・コーティング、工業用中間体・インフラストラクチャー及び包装・スペシャルティープラスチックの3つの事業セグメントに分けられた6つのグローバルなビジネス・ユニットにより構成される。同社の製品は、コーティング、家庭とパーソナル・ケア、耐久消費財、接着剤と密閉剤、ならびに食品と特殊包装を含む各種用途に使用される。同社はまた8つの研究・開発(R&D)センターを有するグローバルな商業・開発ネットワークを運営する。
(ダウHPより)
まあ、色々やっています(適当)
そもそもダウ・デュポンは2017年にダウ・ケミカルとデュポンが統合した世界最大の化学メーカーです。
統合当初から事業を3つに分社化することを計画しておりダウはその第一段で2019年4月に上場しました。
そしてダウ30銘柄に指定されましたが、ダウ銘柄だった「ダウ・デュポン」が外れ「ダウ」へ入れ替えというまさかの展開だったようです。
残り2社は、農業のコルテバ・アグリサイエンス、特殊産業材のデュポンとなりました。
新生ダウ、や新生デュポンと呼ぶこともあるそうですが、ややこしいですね。
経営実績
売上、利益は前期比マイナスとなっています(右軸=売上、左軸=利益)
素材メーカーは、販売価格が資源価格に左右されるところもありますので、価格の下落および原材料の需要減少も影響している模様。
2018年は資源価格が高いため売上は伸びていましたが、2019年は厳しく日本の化学業界でも苦戦しているところです。
ただ営業キャッシュフローは改善しており、投資キャッシュフローもマイナス(設備などに投資をしているため)となったので、健全経営ができつつあります。
そもそも統合したときに、コスト削減の徹底と事業の選択と集中をしていますのでキャッシュフローが改善した理由はここでしょう。
株価下落
チャートですが、コロナショックで一時的に60%下落しました。
市場平均(VOO)を完全にアンダーパフォームしています。
3月16日は一時21ドル台まで下がりました。
しかしアナリスト想定株価は現在のところ52ドルらしいので今後少しは回復できると思います。
配当金
配当金は2020年度は2.8ドルを予定しています。
その結果配当利回りは約10%前後まで上がっています。
コロナショックの影響についてまだ公式発表がありませんが、この配当が維持されるなら高配当株銘柄として今は買いかもしれません。
今後の期待
すでに1~3月期は中国事業の売上が2~3割減少したため売上4億ドル減少を発表しています。前期1Q売上が135億ドルでしたので約3%程度減少です。
金額的な影響はそんなにありませんが、発表は3月11日ですのでその後世界中で経済停滞となったことを鑑みるとさらに減少するかもしれません。
そんな中、3月23日のプレスリリースに朗報!
「ダウはCOVID-19の流行拡大を防ぐ支援のため、ドイツで薬局や病院向けの手指消毒剤を製造」
これはホルダーには一筋の良いお知らせ!
ドイツは欧州でもイタリア、スペインに続いて感染拡大国です。
ダウはもともと医薬品原料、医療用器具・備品の取り扱いもしていますが、今後マスク、医療器具、消毒薬製造に必要な原料はひっ迫しているので、ここに期待したいと思います。
まとめ
業績は正直低迷してますが、素材メーカーは商品を作る原材料を生産するためにはなくてはならない存在です。
ダウ・ケミカルのときから大きくコスト削減を実施しており、その効果は今効果が徐々に表れていると思いますので一時的な業績悪化は大丈夫と信じたい。
配当利回りの高さと安定事業と考えると、20ドル前半なら少し保有しても痛くないかな?っ感じなので様子見ですね。
将来性を大きく感じる会社ではありませんが、安定した業績が見込めそうなので購入を前向きに検討していきます。
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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