米国人の金融資産は日本人の5倍?!日本と米国・英国の金融資産を比較
(2020年4月18日:一部記事を修正)
よく日本人は貯金好き、欧米人は投資好きと言われます。
好きというより、そういった教育を受けた影響かと思いますが、今日は日本人のお金に対する国民性について調べてみました。
日本の金融資産は1854兆円
日本銀行調査統計局が公表した「資金循環の日米欧比較」によると日本の家計の金融資産は1,854兆円だそうです。
人口は1億2645万人なので、一人当たり平均金融資産は約1,465万円となります。
そのうち現金預金が約52%を占めており、多いだろうと思っていましたが予想通りでしたね。
また投資資産は株式・投資信託で約19%、およそ352兆円となります。
残り29%が保険・年金ということなのですが、日本人は貯金と保険貯蓄が大好きということがよくわかります。
これを政府は、「貯蓄から投資へ」と一生懸命取り組んでいきますが、その背景には日本人の金融資産が諸外国に比べて増えない、また少子高齢化が進む日本では年金資産も少なくなるので自助努力も必要だよ!と暗に言っている気がしますね。
米国の金融資産は日本の5倍
一方の米国は、金融資産は81.7兆ドル(1ドル110円の場合、9,040兆円!)で、日本のおよそ5倍!さすが世界のお金持ちが集まる国ですね。
そのうち、現金預金はたったの13%(1,200兆円)です。反対に株式・投資信託で約48%(約4,431兆円)を占めています。
株式・投信についてはなんと日本の9倍差!なんて投資好きなんだ!
さらに株式・投信比率が高いせいもあって資産運用については20年で2.2倍と増加しているのに対し、日本はわずか1.2倍にしかなっていません。
英国でも1.8倍伸びましたが日本とは大きく差をつけられています。日本は失われた20年ですが米国人のように外国株等に投資していたレアな日本人はこれで財産を着実に増やしているわけです。
欧米の金融教育は進んでいる証拠
米国・英国も、お金が好きとか投資が好きとかではなく、お金に対する教育を幼少よりしっかり行っていること原因があります。
アメリカは子供の時から学校でも金融教育を受けるため、金融リテラシーが必然と高くなります。一説には株式投資の授業があるとか。
(ただしリテラシーが高い人もいれば、やっぱりだらしない人も多数いるので両極端という話も聞きます。よくも悪くも日本人はばらつきがすくないのか?)
日本の家庭では必ずお年玉は「貯金しなさい」であって、決して「投資しなさい」とは言いません。
また学校でも金融教育(詐欺や危ない商品などの話も)は一切していません。
SNSの危険性は小学校から始めますが、お金の話はタブーみたいな感じになっていますね。
そういった文化ですので欧米では株式投資は当たり前であって、特に米国人は自分の国にしか投資をしないのです(笑)
まあ、そうですよね!
世界経済を回しているのは米国ですから。自分の国が一番安心安全!その他の国の経済なんて大して興味ないし~って感じなんでしょう(←これは自分の思い込み)
でも自分が日本人で、日本が世界経済のトップを走っていたら・・・そんな考えになるのかもしれません。
まとめ
日本人は特に資産を増やすより減らしたくない意識が強いんだと思います。それはわかるがそれではやっぱり増えないぞ!と言いたい。
堅実なのはいいことですが、「投資=損」というバブル期の悪いイメージが残っているのも現実です。
投資して稼いだ金は「悪」と誰が言い出したのかわかりませんが、子供の時聞いたような話が刷り込まれていて投資に踏み込めない層は結構いると思います。
ただ一方で、明治~第二次大戦までは日本人は投資好きであり、商売上手だという話を聞いたことがあります。
第二次大戦後、戦後の復興資金確保のために政府が貯蓄を奨励していました(だからこそ高金利でもあった)
その結果、今のように貯金体質になってきたのだとか。
しかし、金融庁も個人の金融資産が諸外国よりも少ない、そして増えていないことに危機感を覚えて個人の資産形成を支援すべく「つみたてNISA」制度を作りました。
これは低コストで優良なインデックスファンドに対し、その運用益に対して非課税による税制優遇を行い、個人の資産形成を支援し、金融機関には顧客本位の業務運営の確立を図っていくという二つの目的があります。
ぜひとも金融庁だけでなく、投資ブロガー皆さんの情報発信力で、世の中の人にもっと投資に興味をもってもらい、次回公表時には株式・投資信託の比率が30%を超えるくらいにしたいですね!
それでは。
投資は自己責任でお願いします。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
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